雲仙岳の自然
素晴らしいフィールドにようこそ!
雲仙は島原半島の屋根だ。島原半島は周囲を海に囲まれた内陸型気候だが、雲仙はその中にあって山地型気候となっている。雲仙岳は一つの山ではなく、普賢岳、妙見岳、九千部岳、絹笠山など10ほどの火山が集まってできている。そのため、高地の自然と合わせて火山地帯の特色もあわせて見ることができる。また雲仙一帯は標高差が大きく、標高に応じたそれぞれの樹林があり、狭い面積の割には変化に富んだ動植物が見られる。また昔から地元の人々によって自然が守られてきたため、観察を行なうには最適のフィールドなんだ。
雲仙岳の魅力についてより詳しく「雲仙岳百景(九州地方環境事務所)」
雲仙の四季
華やかな春
実り豊かな秋
雲仙の植物相
標高950m以上 | 落葉紅葉樹林帯 |
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標高600m~標高950m | 混交樹林 |
標高600m以下 | 照葉樹林帯 |
雲仙の植物群落
コハウチワカエデ─ケクロモジ群落 | 山頂部 |
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モミ─シキミ群落 | 山頂下部のやせ尾根や急斜面 |
アカマツ─ミヤマキリシマ群落 | 溶岩上や硫気孔付近 |
コハウチワカエデ─ケクロモジ群落 | 山頂部 |
モミ─シキミ群落 | 山頂下部のやせ尾根や急斜面 |
アカマツ─ミヤマキリシマ群落 | 溶岩上や硫気孔付近 |
雲仙植物歳時記
春
ツクシショウジョウバカマ(九千部岳、田代原)
エイザンスミレ(普賢岳、妙見岳、国見岳)
アオモジ(諏訪の池周辺)
シャガ(諏訪の池周辺)
夏
レンゲツツジ(原生沼)
カキツバタ(原生沼)
ヤマボウシ(絹笠山、白雲池)
ウバユリ(衣笠山、白雲池)
ムラサキシキブ(白雲池)
ハナイカダ(白雲池)
ツルリンドウ(白雲池)
ヤマモモ(諏訪の池周辺)
カラスウリ(諏訪の池周辺)
シロドウダン(地獄周辺*)
ミヤマキリシマ(池之原*、地獄周辺、仁田峠)
シャシャンボ(地獄周辺)
サイコクミツバツツジ(普賢岳、妙見岳、国見岳)
ヤクシマホツツジ(普賢岳、妙見岳、国見岳)
モミ(仁田峠)
ヤマアジサイ(普賢岳、九千部岳、田代原)
秋
*は国指定天然記念物
雲仙動物歳時記
春
ウグイス(九千部岳、田代原)
ヤブサメ(九千部岳、田代原)
ホトトギス(九千部岳、田代原)
ホオジロ(九千部岳、田代原)
オオセンチコガネ(九千部岳、田代原)
ヒバリ(諏訪の池)
秋
エゾビタキ(九千部岳、田代原)
コサメビタキ(九千部岳、田代原)
コムクドリ(雲仙岳一帯)
クツワムシ(諏訪の池)
スズムシ(諏訪の池)
冬
カイツブリ(諏訪の池)
カルガモ(諏訪の池)
キセキレイ(地獄周辺)
カラ類(地獄周辺)
コガモ(別所ダム)
マガモ(別所ダム)
自然とのふれあいにはルールがある
自然に親しみ、自然をとうとび、自然に学び、自然を楽しむために、そしてこのすばらしい自然をいつまでも保つためにルールを守って行動しよう。
●定められた場所以外には入らない。
●ゴミは必ず持ち帰ろう。
●植物、動物、鳥、昆虫などは採集したりせず観察するだけにしよう。
●大声をあげたり、ラジオなどを鳴らして歩かないようにしよう。