噴火災害からの復興
「がまだす計画」って何?
「がまだす」は島原地方の方言で「がんばる」という意味。国、県、市や町、それに民間が一体となって島原半島の火山災害からの復興をめざしました。それが「がまだす計画」なんだ。
「がまだす計画」重点27大プロジェクト
「前よりもっとすてきな町に! 前よりもっと豊かな町に! 水清く、緑あふれ、人集いにぎわう、島原半島」という目標のもと、さまざまなプロジェクトが1997年からスタートした。
よみがえる湧水=われん川整備
島原市は至るところで地下水が湧きだしていて、その湧水を源とする澄んだせせらぎが、生活用水として、また快適な環境やふるさとのシンボルとして、人々のくらしに欠かせない役割を果していた。安中地区を流れるわれん川もそんな清流の一つだった。安中地区は土石流によって大きな痛手を受けたが、その清流を中心に地域の復興をめざそうというのがわれん川整備プロジェクトなんだ。
島原深江道路
激しい火山活動によって島原半島の道路も大きな被害を受けた。また何度も何度も行なわれた交通規制によって、地域の人々は道路の大切さを思い知らされた。そこで火山災害に強い道路網を整備し、地域の復興をサポートしようと、島原深江道路、島原中央道路、そして地域高規格道路として島原道路の建設・整備がなされた。
砂防計画
地域からの情報発信
被害から立ち直ろうとする島原半島のさまざまな試みを全国の人々に知ってもらい、理解を深めてもらうために、防災情報を伝える「はっと・ほっとチャンネル24」とホームページ、火山災害のようすを展示する「大野木場砂防みらい館」「雲仙岳災害記念館」など、さまざまな方法で情報の発信が行なわれた。