雲仙岳災害記念館 がまだすドーム

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火山・災害学習

火山の多い国でくらすということは……

日本を指して「火山国」とか「火山列島」と呼ぶことがある。
みんなもどこかで聞いたり読んだりしたことがあるかも知れないね。ということは、この国ではくらしのどこかにいつも火山が顔をのぞかせているということなんだ。

たとえば、しょっちゅう感じる大小の地震。これは火山国にくらす私たちにとっては宿命のようなものだ。
また絵に描かれたり会社の名前でおなじみの“富士”。
活動こそ長い間お休みしているけれど、日本のシンボルでもあるこの山は立派な火山だ。

まだある。ここ雲仙もそうだけれど、旅行好きな日本人がしばしば訪れる温泉地、これも火山と縁が深い。
そういうわけで、昔から日本人は時々大暴れする火山に大きな恐れを抱きながら、それでも上手につきあおうとしてきた。
その姿勢には今でも学ぶことができる。

火山と上手につきあうということは……

まず火山をよく知るということ。
そして火山がもたらす災害をなるべく小さく、反対に火山の恵みをできるだけ利用することだ。それには過去のできごとを知ること、それから新しい科学の成果を生かすことが必要になる。

さらに、それぞれの火山がある地域の研究を加えれば、火山とはとても上手につきあうことができるよね。
そしてこうした学び方はやがて、火山だけでなく、私たちのまわりにあるさまざまな自然環境を、守りながらくらしに生かす方法を、身につけていくことにつながっていくと思う。